開催にあたって

既に伝えさせていただいているように今年もジャパン・ジャムを開催します。
ジャパン・ジャム2010は参加者の方にも、参加したミュージシャンにも本当に喜ばれたフェスでした。たった一回だけの、ここでしか体験できないジャム・セッションによるフェスは観た人にも、演った人にも忘れられないものになりました。プロデューサーとしても、とても達成感のあるフェスでした。
しかしジャパン・ジャム2010はビジネス的にはたくさんの課題を残したフェスでした。今年のジャパン・ジャムはその課題に挑戦するフェスになります。

まず開催場所を幕張メッセに移します。富士スピードウェイは素晴らしい場所でした。しかし2010年の開催日の気温は例年より格段に低く夜はかなり冷え込みました。雨になったら、とても過酷な状況になってしまいます。2010年は確かに異常気象でしたが、今年が平年通りになる保障はありません。ここ数年の不安定な気候を考えると、5月開催の富士スピードウェイは断念せざるを得ませんでした。天候的なリスクのない幕張メッセで行ないたいと思います。
ステージはひとつにします。2010年は2ステージで交互に行いましたが、時間がない中での移動で、参加者の方にはかなりのストレスを与えてしまいました。1ステージにすることでそれをなくし、しかもアクトの数はほとんど減らさずにラインナップを組もうと思っています。2010年は1日で8セッションと9セッションを行ないましたが、幕張では7セッションを目標にタイムテーブルを組もうと計画しています。音出しの時間制限のない会場で、なるたけ多くのセッションを組めるように努力します。
開催日をゴールデン・ウィークにして、3日間開催にします。
たくさんの方に来ていただき、たくさんのセッションを体験していただこうと考え、今年はこうした形でジャパン・ジャムを行ないます。

ロック・イン・ジャパンもカウントダウン・ジャパンも、毎年いろいろな試行錯誤を続け現在に至っています。ジャパン・ジャムもそうした歴史を歩んでいくと思います。ただ、参加者が主役という僕達のフェスのテーマは揺るぎません。
新しいジャパン・ジャムに期待して下さい。2010年以上の音楽の奇跡を幕張メッセで実現したいと思っています。

JAPAN JAM 2011総合プロデューサー 渋谷陽一
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